【確定申告】2017年分から医療費控除の申告方法が変わったけれど、何も変えなくてよかった話

確定申告 医療費控除

!2021/03/08追加 この記事を読む前に!

こちらの記事は確定申告の際の「医療費控除」お話ですが、参考にしていただける部分はあれど記事内容全体が古くなっています。
<今もかわらずおすすめな方法>

国税庁のサイトにある「医療費集計フォーム(エクセルシート)」をダウンロードしておき、病院にかかったら診察代・お薬代・交通費をその都度入力しておく
<領収書の扱いの変更点>
平成29年(2017年)から、領収書の添付or提示が不要になり、申告期限から5年間保管することになったようです。要保管なら提出するからそちらで保管してください…とちょっと思いますが^^;

ほか、読みものとしてお楽しみいただければ幸いです!

確定申告終えました

はー

今年も確定申告、なんとか無事に終えました。
2月中に終わらせるのを目標にしていましたが、完了したのは1週間遅れの3月7日。
まぁ、期限より1週間早く提出できたので、まぁよし、です。

私の確定申告歴はこんなかんじです

・大昔、自分の白色申告を3年ほど

結婚を機に退社したあと、フリーランスで仕事をしていた頃のことです。

量は少なかったので、エクセルで簡単に計算して、申告書は手書きでした。

その後

・夫の独立開業に伴い、日々の経理と青色申告を手伝う…というかメインでやるように

いろーんな時代を経て、このたびの申告で14回目!(当初12回として投稿していましたが、あれ?こどもが11歳なんだからもっとやってるぞ???と思って数えなおしたら14回目でした)

1年目は税務署から紹介のあった税理士さんに見ていただきましたが、その後はひとりでやっています。

実感がないけれどもう14回もやっているのか…

随分慣れたし、知識も増えたし、作業時間も短縮できるようになりましたが、提出後のドキドキは14年間変わりません。

大丈夫かな
大間違いしてないかな
税務署から連絡があったら…こわい…(>_<)

そういう気持ちが1ヶ月近くぐるぐるぐるぐる…

だから、終わってもあんまりすっきりしません。

ややすっきり、ぐらい?

まぁ、でも、いちおう申告作業からは解放されました。肩の荷は下りました。

同じように作業を終えたみなさま、お疲れ様でございました!

あともう少し!という方! ガンバってください!

心の底から健闘をお祈りしております!!!

2018年2〜3月の申告で変わったことといえば「医療費控除の申告のしかた」

医療費控除は、自営業・副業持ちの人以外(つまり、日頃は確定申告に縁のない給与所得者の方)でも必要な場合がありますから、そういう意味では多くの人が知っておくべき変更点だと思います。

医療費控除とは? ひとことでいうと

この1年間に、家族全員にかかった医療費の合計が10万円を越えた場合、その部分(=10万円超えた部分)は所得控除を受けることができる

というもの。

所得控除を受ける、とは、税金の計算をする際にその金額を引いてもらえる、というようなことでしょうか。

健康保険料とか年金保険料などと同様に「生活に欠かせない部分だから、ここにかかったお金は税金計算のときにはぶいておくからね」みたいなかんじでしょうか…。

細かいことは省略してひとことにしました。詳しいことは国税庁の小難しい(けれど最も正確な)サイト

医療費を支払ったとき(医療費控除)(国税庁)

や、

医療費控除の還付金は、いくら?計算方法はコレ(allabout マネー)

このあたりを参考にしてみてください。

生命保険料控除証明書

申告書では、「医療費控除」は生命保険などの控除と同じグループにあります。

さて、去年まではこの「医療費控除」を受けようと思うと「医療費の領収書」の提出又は提示が必要でしたが、今年からは「医療費の領収書」の提出又は提示が不要となり、「医療費控除の明細書」の提出が必要となりました。
(平成29年分確定申告特集 重要なお知らせ <医療費控除が変わります> 参照)

一瞬、作業が楽になるかな!と思ったのですが…

「でも、合計金額を知ろうと思ったら、いままでどおりやってたほうがいいのでは?」

そう思ってこれまでと変わらない記録を続けていました。

私は医療費が発生したらその都度記録しています。
結果、10万円以上にならなければその記録は不要となるのですが、それは事前に予想がつきません。
忘れないうちに記録したほうが交通費など細かい部分も正確に残しておけますから。

で、ふと気付いたのですが、保険組合から届く「医療費通知」(=領収書のかわりに提出が必要になったもの)が、我が家の加入する組合の場合とっても遅いということ。

2〜3ヶ月遅れで届くんですよ。

これじゃあ、確定申告に間に合わないのでは…?

結局今回は医療費が10万円を超えていなかったので、影響はなかったのですが、やはり同じことを思われていた方がいらっしゃいました。

「医療費のお知らせ」が今ごろ送られてきた。これでは医療費控除の還付申告には使えない(フリーランス兼業主夫日記)

ですよね!

結局、いままで通りの方法で準備していたほうがいいってことやん!

「医療費の領収書」は5年間自宅等で保管する必要があります。
所定の事項が記載された「医療費通知」(医療費のお知らせなど)を提出する場合は明細書の記載や領収書の保管を省略することができます。

引用元:重要なお知らせ <医療費控除が変わります>

…とあるのですが、

「医療費通知」の提出が期日的に間に合わないとなれば、領収書の保管を省略することはできず、

つまり「5年間自宅等で保管する必要があり」、作業的には前年までとあんまりかわらないのでは…?

ということに。

なんだかね。

ルールが変わると聞いて、時間作って説明を読んで、どう対応すべきか考えて、結局

「いままでとおなじ作業でいいようだ」

みたいな結論にたどりつく。

こんなことがこの14年の間に何回かあったような気がします。

誰のための変更?と考えると、申告納税者のためというよりも、向こう側の都合で変わることのほうが多いのですよね。だからこちらが楽になるとか、便利になるとか、そういう変更ばかりではないのです(むしろそのほうが少ないかも)。

膨大な紙資料を戦いながら毎年そんなことを思う2月・3月であります。。。

結局、医療費はどうやってまとめておくのがいいのか。

私がいいと思うやりかたはこうです。

とにかく病院にかかったら医療費、おくすり代、交通費、全部記録して領収書を保管する

正直、年間10万円を超える医療費がかかる年というのはあまりないと思います。家族の健康を考えてもそうであってほしい。だけど、絶対にないかといえばそうでもないですよね。それに出産や歯列矯正やオルソケラトロジーなど、保険適用されないものなどもあります。

我が家では数年前に、夫が11月の終わり頃に思わぬ病気で1ヶ月入院するという事態がありました。この年の申告時に、無駄だな〜と思いつつ記録していた医療費のまとめがとても役にたったんです。

そういったこともありますから、「その都度記録」をおすすめします。日記を書くついでとか。家計簿付けるときについでにとか。その都度やっていれば5分もかかりません。

記録は国税庁のサイトにある「医療費集計フォーム」にするのがいい

エクセルの集計フォームです。

医療費集計フォームのダウンロード(平成29年分確定申告特集)

医療費集計フォーム(よくある質問)

ここに入力する癖をつけておけば、必要になった時の確定申告時の作業がとても楽です。

10万円を超えなかったら使うことはないわけですが、1年間の記録がここに残ります。家族の健康管理の参考になると思いますよ。

医療控除の変更点がもうひとつ。「セルフメディケーション税制」

もうひとつの変更点。
今回(平成29年=2017年分)から医療費控除は2種類から選ぶことになりました。

従来の10万円超えの医療費控除

と、

「健康の保持増進及び疾病の予防に関する取組を行った方が、12,000円以上の対象医薬品を購入した場合」に受けられる「セルフメディケーション税制」

の、どちらかを選ぶ。

このページに説明があります。

重要なお知らせ <医療費控除が変わります>(平成29年分 確定申告特集)

下のほうにスクロールしていくと、「うちの場合どっちがお得?」を計算できるフォームがあります。

医療費控除とセルフメディケーション税制との比較

それぞれの金額を入力すると、どちらを選択すればより節税になるかがわかるようになっています。

ということは、医療費に加えて「セルフメディケーション税制対象医薬品の購入額」というのも日頃から記録しておいたほうがいいということですね。

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について(厚生労働省)

うーん、うちは年間12,000円も購入しない気がするけれど…というか、これ、対象医薬品かどうかを見分けるのがなんだか大変そうですね。

えーい、どんだけの節税効果かしらんけど、もう、いい!

そんなふうに思うっていうのもアリかもしれません(^_^;)

今回の確定申告から、クラウド会計アプリを利用しはじめました。

やよいの青色申告オンライン

freee

MFクラウド確定申告

この3つがしのぎを削っているようです。

私は今回の2017年分からやよいの青色申告オンラインを使って記帳作業をしてみました。それまでと比べて何がよかったって、なんといっても

  • 日々の記帳作業が格段に楽になった
  • 決算処理、確定申告作業への移行がものすごく早く正確にできた

ということです。

3社の中からここを選んだ決め手は「初年度0円キャンペーン」。

やはりレビューを読んだだけではわからないことがたくさんあります。実際に使ってみないと自分に合うかどうかはわかりません。

「初年度」という長期間無料で使えたのはすごく有り難かったです。おかげで考えられるすべての作業を無料期間中に試すことができました。

ほかの2社のサービスも気になるところですが、1年間利用してすっかり慣れた「やよいの青色申告 オンライン」を今年も使い続けることにしました。

使い勝手は折に触れご紹介していきたいと思います。

所得税の還付を受けることができそうなので、戻ってきたら家族で「おつかれさま会」をひらきまーす(毎年恒例)。

確定申告書B

私は2年目からずっと郵送派。心配性なので簡易書留で送ります。

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医療費集計フォームのダウンロード(平成29年分確定申告特集)

医療費集計フォーム(よくある質問)

重要なお知らせ <医療費控除が変わります>(平成29年分 確定申告特集)

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について(厚生労働省)

やよいの青色申告オンライン

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