2018.4.3放送 テレビ東京系「ガイアの夜明け」 シリーズ ニッポン家電の逆襲1「新参者」の挑戦
我が家で愛用中の長谷園の炊飯土鍋「かまどさん」シリーズに、「かまどさん電気」という電気で炊く炊飯土鍋が加わり、その開発秘話が紹介されるということで、「ガイアの夜明け」を視聴しました。
我が家ではこの「かまどさん」や「みそ汁鍋」など、長谷園の土鍋を使ってご飯を炊いています。もう10年以上になります。
タイマーがないうえに、直火なので使用中の放置はできないといった不便さはありますが、今の暮らしのなかでは許容範囲の不便さで、炊きあがりを見たときのしあわせ感・フツーのお米でも美味しく炊けるすごさ…といった魅力は、他のものに代え難いです。
一時、タイマー炊飯器欲しさに家電量販店をうろうろしたこともあるのですが、
おそらく、それなりの値段のものじゃないと
かまどさんクラスの炊きあがりは期待できない
↓
(リサーチ)
↓
・・・高っ!!!!
となって、早々にあきらめました。
うちの土鍋は「かまどさん」の2合炊きです。
「直火でなければ」にこだわらない長谷園の7代目はすごい
「かまどさん電気」のリーフレットを見たとき、
土鍋で直火で炊くところがいいのであって、電気炊飯器が欲しいならそういうのを買うしなぁ。まぁかなりいいお値段だし、どうなの?
・・・と思ったのですが。「ガイアの夜明け」見ていて7代目の思うところがわかったような気がしました。
唯一無二の伊賀の土で作った土鍋。これはなにものにも変えられない。
土鍋ごとテーブルに出す。主に台所を担当する女性を含め、家族全員が皆が席についてはじまる食事の時間を大切にしなければ。
そのために「炊く」作業を何とか電気にまかせて、やや面倒な直火炊きの部分を楽にしたい。
そんなところではないでしょうか…?


上は、7代目当主の思いがあふれているなぁと思った放送シーンです。
番組のはじめのほうで、「大手メーカーからも話がくるなか、なぜこの小さな新興メーカーと組むことにしたか」ということに答えておられるのですが、その答えを聞いて、この人の商売のベースになっている「思い」には揺るぎないものがあるなぁと思いました。
炊飯器は、炊飯する「機械」。淡々と効率よく作る、というようなイメージ。
直火炊き土鍋は、「効率/非効率」でははかれない「しあわせ感みたいなもの※」をくれる「道具」。
今回の「かまどさん電気」は、両方の間に絶妙なバランスで位置する製品のように感じました。
※
ここの「しあわせ感みたいなもの」、というのは、たぶん使ってみてはじめて分かる感覚ではないかなぁと思います。炊きあがった土鍋の蓋を開けた瞬間の湯気とか香りとか、光るつぶつぶの様子とか。テーブルに土鍋を持ち出して、蓋を開けるとみんな「わぁっ…!」となるんですよ。「ただの白飯」じゃなくて「とても美味しそうなご飯」なんです。これで、たとえばちょっとぎすぎすしていた家族の間が少しずつ元にもどるとか、私は確かにあると思うんです。
「かまどさん電気」と「バーミキュラ ライスポット」を脳内比較してみたら
こちらの記事を書いたとき

「かまどさん電気」って、 バルミューダの「The Gohan」に似たコンセプトかな、って思っていたのですが、内釜を取り出してテーブルに置けるという構造はバーミキュラの「ライスポット」のほうが似ていますね。
伊賀の土鍋で炊くか、鋳物(ル・クルーゼやストウブ)で炊くか、という話の電気版とでもいいましょうか。スペックは、ほぼ互角
「かまどさん電気」と「バーミキュラ ライスポット」のスペックを比較してみたら、ほぼ、互角。
ただ、「ライスポット」は5合まで炊けるのに対して、「かまどさん電気」は3合まで。
3合炊ければ充分〜という場合、ひとまわり小さくて安い「ライスポット ミニ」を選べばいいということで、選択肢の多いバーミキュラのほうに分があります。
焦げ付きの処理は?
焦げ付きの掃除はどうでしょう。私が持っている直火炊き用の「かまどさん」は、焦げ付きはしばらく水に浸しておけばスポンジで軽くこすればすぐとれます。バーミキュラのような鋳物の焦げ付きの掃除は経験がないので、気になるところです。
使いやすいフタはどっち?
もうひとつ、気になるのがフタの形状。「ライスポット」はとても洗練されたデザインで、キッチンに置きたくなりますねぇ…本体色のバリエーションも魅力です。でもフタの形状を見ると、開閉に両手が必要なようです。片手で開閉できたほうが絶対使いやすいと思うのですが、どうかなぁ。
どっちがいいかは、ホント好みですね。
土鍋か鋳物か。
どちらのメーカーのファンか。
どちらを「うちのキッチン」に置きたいか。
できれば食べ比べてみたいです。
どこかで両者炊き比べとかやっていないかな!
こちらも美味しく炊けると評判ですよね、バルミューダの炊飯器。
長谷園とバーミキュラ。どちらも応援したいメーカーです
バーミキュラについては、名前を聞いたことがある程度であまりよく知りませんでした。外国のブランドかな?と思っていたくらい。
今回調べてみたら、昭和のはじめに名古屋で創業された鋳物メーカーで、現在3代目。この3代目さんがご兄弟で注目の商品を次々と世に送り出しているようです。
三重県の土鍋メーカーと、
愛知県の鋳物メーカー。
ものづくり、土鍋と鋳物。どちらも「全盛期はとっくに終わった産業」ととられかねない業種のようにも感じますが、ぶれない思いとアイデアがあれば、生き残るどころかヒットをとばすことができるのだなぁとすごく思いました。なんか偉そうですみません!
とにかく、どちらも応援していきたい!と思わせるメーカーです。
長谷園×シロカ かまどさん電気|引用元:https://www.siroca.co.jp/kamadosandenki/
バーミキュラ ライスポット|引用元:http://www.vermicular.jp/products/ricepot/
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